ランニングコスト
購入時の費用では、ガソリン車の方が安く済むことがわかりました。しかしハイブリッドカーの経済的メリットはガソリン代を節約できることです。つまり乗れば乗るほどハイブリッドカーの方が経済面で有利ということになります。では、具体的にどのくらい乗れば購入時の価格差をカバーすることができるのでしょうか。
フィットのカタログ燃費については、ガソリン車が24.6㎞/L、ハイブリッドが37.㎞/Lとなっており、ハイブリッドの方が1リッター当たり12.6㎞長く走れる計算になります。この数値を元に、レギュラーガソリンの価格を1リッター当たり150円、年間の走行距離を1万キロと仮定した場合、1年間にかかるガソリン代は以下の通りとなります。
〈フィットの年間ガソリン代〉
タイプ | カタログ燃費 | 年間のガソリン代 |
ガソリン | 24.6㎞/L | 60,976円 |
ハイブリッド | 37.2㎞/L | 40,326円 |
※レギュラーガソリンの価格をリッター150円、年間走行距離を1万キロと仮定した場合
ご覧の通り、1年あたりの燃料代ではハイブリッドの方が20,650円お得なことがわかります。
10年以上乗り続けるならハイブリッドカーがお得
以上の試算から、購入時はガソリン車の方が20万円安く、燃料代についてはハイブリッドカーの方が1年につき2万円安くなることがわかりました。この計算の場合、10年後にはガソリン代の差が20万円を超え、取得時の費用を上回ります。したがって、10年以上乗り続けるのであればハイブリッドカーの方がお得ということになります。走行距離で言い換えれば10万キロが損得の分かれ目になると言えるでしょう。もちろん、これは一例に過ぎません。車種や走行シーンなどによって数字は変動しますので、あくまで目安として考えてください。
「第三のエコカー」としてのガソリン車
ハイブリッドカーや電気自動車がエコカーとして支持されていますが、それに続く第三のエコカーとして注目を集めているのが、大幅な車両の軽量化など、既存の技術を高めたことによって燃費の向上を実現したガソリン車です。代表的な車種はダイハツのミライースです。
引用:ダイハツ公式サイト
基本的な機構はガソリン車ですので、ハイブリッドカーとは異なり車両価格が抑えられる分経済的にもお得です。性質上、現在のラインナップは軽自動車に限定されていますが、今後は中大型車にも軽量化のエコカーブームが来るかもしれません。