ハイブリッドカーはガソリン車より燃費が良いとよく聞きますが、具体的にどのような違いがあり、またどちらが本当にお買い得なのでしょうか。今回は、ハイブリッドカーとガソリン車の違い、そしてどちらの方がお得なのかをご説明します。

ハイブリッドカーとガソリン車の違い

ハイブリッドカーとガソリン車を分ける明確な違いは、搭載されている動力源です。ガソリン車は、エンジン内でガソリンを燃やして得たエネルギーを動力にしています。ハイブリッドカーにもエンジンは搭載されているのですが、さらに電気モーターを併用して動力原にしています。したがってハイブリッドカーはエンジンだけに動力を頼らない分ガソリンの消費が抑えられるため、結果、としてガソリン車よりも燃費が良いというメリットが生まれるのです。ただしガソリン車よりも機構が複雑で多くのパーツを使用するため、比較的値段が高くなってしまうというデメリットもあります。

ハイブリッドカーとガソリン車はどっちがお得?

では、ハイブリッドカーとガソリン車のどちらがお得なのでしょうか。ハイブリッドモデルもガソリン車も販売されている、ホンダのフィットを例にして考えてみましょう。


引用:ホンダ公式サイト

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購入時のコスト

まずは購入時にかかる初期費用の検討です。公式サイトで確認すると、価格ではガソリン車の方が602,000円安いです。ただし取得時にかかる費用は車両価格だけではありません。自動車重量税、自動車取得税という税金が課されるのです。この税額でハイブリッドカーとガソリン車で差が生まれます。エコカー減税という、環境に優しい車を購入する時に適用される減免制度があるためです。この税金面でも大きな金額の差が生じるため、しっかりと考慮しなければなりません。

フィットは双方ともエコカー減税が適用されるのですが、その減税額が異なります。ガソリン車の方は、自動車重量税が25%、自動車取得税が20%減税となり、購入時の課税額は合計で約45,400円となります。一方ハイブリッドの方は、自動重量税、取得税ともに一切かかりません。さらに平成31年3月31日までに新車登録が行われた車の内、一定の環境基準を満たした車種に対してはグリーン化特例が適用され、翌年度の自動車税が75%軽減されます。フィットのハイブリッドモデルはこのグリーン化特例に該当するので減額措置を受け、課税額は9,000円になります。一方、ガソリン車は34,500円かかります。

以上、車両価格と税金を加味した場合の購入時の費用は以下の通りです。

〈フィット購入時の合計費用〉

タイプ希望小売価格(税抜)取得時の税金翌年度の
自動車税
合計費用
ガソリン1,323,000円45,400円34,500円1,402,900円
ハイブリッド1,925,000円なし9,000円1,934,000円

したがって購入時点では、ガソリン車の方が531,100円安いという計算になります。