ハイブリッドカーとEVの違い

EVは電気自動車です。ハイブリッドカーは、エンジンと電気モーターの2つを動力源として走りますが、EVは完全に電気モーターだけで走行します。エンジンが搭載されていませんので、ガソリンを使わずに済むというメリットがあります。環境にも優しい車だとして注目されています。ただ、エンジンとモーターが補助し合うハイブリッドカーとは異なり、もしバッテリーが切れてしまえば走行することができなくなるというデメリットもあります。また多くの場合、自宅で充電するには電気工事が必要となる上、現状では充電に30分から1時間ほど時間がかかるため、ガソリン車やハイブリッドカーほど気軽には扱えないという課題も残っています。

ハイブリッドカーとFCVの違い

FCVとは燃料電池自動車のことです。ハイブリッドカーとは異なり、電気を充電する必要もガソリンを給油する必要もありません。FCVの動力源となるのは、水素と酸素の化学反応によって電気を作り出しモーターを動かす燃料電池です。ハイブリッドカーやガソリン車のように石油燃料を消費することがなく、またEVのように長時間の充電も必要ないため、非常にクリーンで使い勝手が良いというメリットがありますが、水素を供給する水素ステーションが必要となるため、生活エリア内にインフラ設備が整っていないと使いにくいというデメリットがあります。

現状、ハイブリッドカーは最もバランスの取れた車種

次世代車は様々な魅力を持つものの、技術面やインフラの面が開発途上にあるため、日常的に使用する際には不満な部分も残ってしまうのが現状です。もちろん用途や環境によっては欠点が気にならなくなる可能性もありますが、それは裏を返せば乗る人を選ぶということでもあります。その点を踏まえるとハイブリッドカーは、環境面、走行面、燃料供給面で最もバランスの取れた多くの人が受け入れやすいタイプの自動車だと言えるでしょう。